アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング ポルノ』

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春ですね〜

あまり認知されていない、9年後のトレインスポッティングの世界。
正直、『トレインスポッティング』よりも面白いと思います。
この作品も様々な人物の視点から描かれているのは同様だけど、
方向性と進展が明確なので物語としての完成度が高いかなー、と。

スターダムにのし上がるために地元でポルノ映画製作に着手する
サイモンは偶然レントンがアムステルダムにいることを知る。
時期は同じくして刑務所から出所するベグビー。
運命のいたずらか、必然か、彼らは再びひとつの点に集まっていく…。
サイモンの「悪巧み」とそれを補完するニッキーの視点がメインですが
わたしはスパッドのストーリーが切なくて好きです。
不穏なベグビー。クールなダイアン。やっぱりキャラがいい!
いやーカッコイイわ、レントン

予想外な結末だったけど、楽しめました。
レントンとベグビーの倒錯した関係はロレンスの作品ぽいかしらね。

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  1. 2007/04/01(日) 03:03:44|
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アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』

ニコでーっす!

先日、メル兄とトレインスポッティング談義をしたので
読み返してみました。なかなか読み応えある小説ね。
連作短編といった趣。錯綜する人生。よく練られてるなー。
小説の利点は登場人物の心情が明確にわかる点。
ダイアンがかなり大胆なことを考えていたりしておもしろいですね。
核心を突いた台詞が多く、さすが90年代を代表するカルチャー。
アーヴィン・ウェルシュはキャラ作りを徹底するひとらしく、
たとえば訛りや口調にも重点が置いていたり、
登場人物の好きな音楽を聞き込んでリアリティを出すそうです。
ベグビーがロッド・スチュワート好きだというのは何回も出てきたり。
なので音楽は重要なファクタを占めていて、様々な箇所で登場します。
トミーがジギー・ポップのライヴに行く場面も描かれていますし。
え? あ、すいません、イギー・ポップですね、はいw
ラストがやけにあっさりしすぎている感もあるけど楽しめました。
解説もよかったです。

ついでといってはなんですが、映画版も観ました!
もう観るのは5回目くらいかな。大好きなんですよねー。
改めて観ると原作以上に写実的。禁断症状の場面は映像ならではね。
めくるめく展開とBGM、これに尽きますね。
やっぱりUnderworldの両曲が非常に効果的。カッコいいわ〜
ただ、原作を読んでから観ると表層的な感じ…。
シック・ボーイのキャラが全然違うし、ベグビーの存在感もイマイチ。
ダイアン役のケリー・マクドナルドはかわいいけど
製作に苦労したんだなーなんて思っちゃいます。
実際、特典で「何よりもテンポを重視した」と言ってましたし。

原作で犬を撃ったのはシャイモン、映画版だとレントンでしたねw
さすがメル兄…

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  1. 2007/03/28(水) 03:16:10|
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アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』

ニコでーす

今夜 読了いたしましたのはロシア文学。
世界にクルコフの名を知らせしめた作品でございます!

ソ連解体後のウクライナ。
小説家であるヴィクトルは新聞の死亡記事の作成を依頼される。
著名人の追悼記事をあらかじめ書いていくという仕事なのだが、
ヴィクトルが記事を書いた人間は次々と死んでいくこととなる。
ヴィクトルは知らず知らず裏の世界に接近していく…。
こんな内容かしら。

低気温と暗躍するマフィアが相俟ってざらざらとした印象。
色でいうとグレーかしら。いまにも吹雪きそうな曇天を想わせます。
文体自体はなめらかで瑞々しいんだけど、なんとも不穏。
不思議な雰囲気をもった作品だと思う。

ジャンルは不条理といわれてます。
解消することのない謎。全貌を明らかにしないことで
作品が立体的で、かつ奥行きの深いものになってるかな。
たしかに、ちょっと村上春樹の小説に近いような感じもします。

物語は淡々と進行しますし多少味気ない気もするけど、
味わい深い いい小説だと思います。名言が多かったような?!
ウクライナの歴史を知ってれば一層楽しめただろうになー。
ペンギンがかわいかった〜センスいいなぁ

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  1. 2007/03/23(金) 04:19:11|
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